southboundtrain1961’s blog

本、音楽、美術、映画、料理、外国語等々、感じたこと徒然。

「サイモン・アークの事件簿1・2」エドワード・D・ホック(木村二郎訳。創元推理文庫)

短編ミステリーの第一人者、エドワード・D・ホックが亡くなって15年になる。 ホックは、その作品のほとんどが短編ミステリー(中編を含む)という珍しい作家であり、また数多くのキャラクターを創造したことでも知られる。 私はまず「怪盗ニック」シリーズで完…

「最強のナンバー2 坂口征二 」佐々木英俊(イーストプレス。2018年)

こういう本が出ていたのだ。 アントニオ猪木と新日本プロレスを支え続けてきた坂口征二の評伝。語られることの少ない名レスラーだけに貴重。作者はファンクラブ代表で、とにかく記録が細かい。 東京オリンピックにはあと一歩で出られず、打倒へーシンクの一…

「ソングの哲学」ボブ・ディラン(佐藤良明訳。岩波書店)

圧倒的な博識、言葉のイメージを膨らませ、歌の持つ本質をつかみ出して、さらけ出す。 選ばれた66曲は、知ってる曲も知らない曲もあるが、歌をこんな風に考えたことはない。また、歌の中から、これ程多くの感情、意味、歴史、情報等々を引き出せるのは、ディ…